平成11年、恵庭岳公園線のうち、恵庭岳の麓に至る延長6.8キロ、幅11.5メートルの舗装道路が開通した。支笏湖、洞爺湖、そしてニセコに通じるこの道はまた、紅葉の名所としても名高い恵庭渓谷に通じている。幹線道路である国道36号線から外れ、少しばかり遠回りしてみると、自然のやさしさと峻厳さを兼ね備えた恵庭峡谷が、ドライバー達を温かく迎えてくれる。
市街地を抜けると、眼前に広がる田園風景。更に西へと向かうと、ほどなく恵庭岳の稜線が見えてくる。緩いカーブの続く隘路では、時折フロントガラスに差し込む木洩れ日が心地よい。川沿いのカーブを幾度か通り過ぎると、やがて眼前にえにわ湖が現れる。湖畔に沿って更に先へと進むと、やがてラルマナイ自然公園へと辿り着く。
沃野の渓流ラルマナイ川と、その両岸にそびえる岩肌。白扇の滝をはじめとする、3つの荒々しい滝たち。そして渓谷を覆い尽くすかの様に、深く生い茂る木々と草花。生命の息吹きを感じさせる春、涼感漂う夏も風情があるが、何といっても情緒溢れる秋の紅葉が絶景である。滝の碧き流れと、木々の紅き落葉とのコントラストは、見る者の心を揺さぶらずにはおかない。